夫と一緒にいると孤独を感じるから、新たな夫婦の形をつくろうとしています
夫は大人の発達障害?
その可能性に気づいたのは、一昨年のこと。
結婚して13年、付き合い始めた頃から数えれば17年も経っていました。
結婚前、特に数年間の遠距離恋愛が始まってから、
メールしても、留守電にメッセージを残しても、ほぼ返信がない。
でも、久しぶりに会えば私のことを好きな感じは伝わってくる。
という不思議に「どうして???」と困惑し、悩んでいました。
その後、結婚式の準備を二人で進めるとき、結婚して一緒に生活するようになったとき……
共に過ごす時間が増えて一緒にやらなければいけないことが増えるほど、私が当然やるべきと思うことを夫はやってくれないことに、私がストレスを抱えることが多くなってきました。
それでも、二人でいるときは、なんとかやり過ごせていたのです。
子どもが生まれてからは、やりすごせないイライラがどんどん増えて……。なんとかならないかとインターネットの海をさまよっていたときに、夫は「大人の発達障害」の可能性があると気づきました。
夫とのコミュニケーションの取れなさは彼がASD(自閉症スペクトラム)だから、
夫が部屋を片付けられないのは彼がADHD(注意欠如・多動症)だから、
と考えるとものすごく腑に落ちました。
そこから色々な記事や本を読んで、「夫には発達障害の特性がある」という確信が深まったとき、「原因がわかったのだから、対処ができる!」と嬉しくなりました。
でも、こちらが勝手に「彼は発達障害だろう」と思って障害のことを勉強し、不思議な行動の理由が少しは分かっても、やっぱり解決しないことが多かった。むしろ、私と夫の間には思っていた以上に深い溝がある、こちらがどんなに働きかけても、彼自身が変わることはなさそうだという新たな気づきに、ものすごく落ち込みました。一緒に暮らしている彼とこの気持を分かち合えないことに、とても孤独を感じました。

そこから紆余曲折を経て(そのあたりは、今後のブログに書きます)、今は夫と別居中です。離婚を考えたこともあったけれど、家族みんなへの影響やら自分の気持やらを考えて、最善の方法は別居かもしれない、と思ったから。
夫は本当にやっかいな人だけど、嫌いにはなれないんです。これまでを振り返るといろいろ感謝していることもある。だから不幸になってほしくない。
でも、そのために私が不幸になるのも違う。子どもにももちろん幸せになってほしい。
この全部の希望を叶えられるのは、いつも一緒に生活するという形ではない、新しい夫婦の形、家族の形なんじゃないか。そんなふうに考えました。
別居生活はまだ始まったばかりだから、これが正解かどうかわかりません。成功したとしても失敗したとしても、私の試行錯誤が同じような悩みを抱えた人たちの役に立つんじゃないか。そう思ってこのブログを始めました。
※夫は、私から見て発達障害の特性に当てはまるものを多く持っているというだけで、医師の診断を受けたわけではありません。義母は特に疑問を持たずに育ててきたようですし、普通に就職して働いているので、検査しても診断は下りないかもしれません。
私は、今のところ夫が「発達障害かどうか」はあまり気にしていません。ただ、発達障害のことを知ってから、それに特性に近い個性や性質を持っている夫のことを以前よりは理解できるようになったと感じています。そんな私の視点で過去を振り返ったり、今現在の別居という形での夫婦のあり方の模索の様子をお伝えすることが、同じような悩みを抱いている方のお役に立てればと考えています。