できない約束はしなくなった夫

ここに書かれていること、ものすごく情景が目に浮かびます。
「片付けて」「○○して」と何度言ってもできない夫。
でも、こちらが怒ると殻に閉じこもってしまうので、努めて冷静に、なるべく優しく言うようにしてました。
でも、本人はできない罪悪感があるから、いくら優しく言っても「言われるたびに辛い」と思っちゃうんでしょうね。
たぶんその辛さを回避するために、最近の夫は「できない約束」をしなくなりました。

別居の今は、「○○してほしい」とLINEで送ってもスルーです。
一緒に暮らしているときも、なんとか返事をせずに逃げようとしていた。(かすかに頷くような仕草をしてその場を離れていくので、こちらとしては「了解」ということかな、と受け取ってしまうのですが、本人の中では「やるとは言ってない」ということになっている)
それでも明確な返事を迫ると、「できない」「(できるかどうか)わからない」という言葉が返ってきます。
「できない」は想定内なので、私はまさに記事にある通り、ふたりで解決策を見つけたいんですよね。
「ここまでだったらできる?」「忘れないように、明日も声をかけようか?」「私がやってもいいなら、やるよ」といった提案をするのですが、夫はそれが受け入れられない。
自分のできなさを認めるのが、また辛いんだと思います。「できないのはダメ」という、ASDの白黒思考と呼ばれる特性なのかな。
こういう出口のなさが、パートナーとしては辛いんですよね……。
※夫は、私から見て発達障害の特性に当てはまるものを多く持っているというだけで、医師の診断を受けたわけではありません。義母は特に疑問を持たずに育ててきたようですし、普通に就職して働いているので、検査しても診断は下りないかもしれません。
私は、今のところ夫が「発達障害かどうか」はあまり気にしていません。ただ、発達障害のことを知ってから、それに特性に近い個性や性質を持っている夫のことを以前よりは理解できるようになったと感じています。そんな私の視点で過去を振り返ったり、今現在の別居という形での夫婦のあり方の模索の様子をお伝えすることが、同じような悩みを抱いている方のお役に立てればと考えています。