カサンドラ自助会に参加して気づいたこと

障害者発達支援センターに相談に行った後、「相談相手って知り合いや親族だけが相談先じゃないな〜」と気付き、発達障害(疑いも含む)のパートナーを持つ方たちが悩みや経験を話し合う「自助会」というものに参加してみました。

公民館のようなところで、参加者は十数名。常連さんぽい方も、わたしと同様初めての方もいました。少ないけれど男性も。

気持ちが分かりすぎて泣けてくる

最初に全員が自己紹介がてら、ここに来た理由や悩んでいることなどを話していったのですが、聞いていると、その人の苦しい気持ちに共感したり、自分の似たような経験が思い出され、涙が…。

カサンドラさんのブログを読んだりして「そうそう、あるある」と感じても、そこまで泣けることはなかったので、自分でもびっくりしてしまいました。

そして自分の番が回ってきて、少し緊張したけれど話はじめると、みんながウンウンと頷きながら聞いてくれるのが嬉しくて…。

友人などに話すには「いったいどこから説明したらいいんだろう」という迷いが大きくて躊躇していたのですが、自助会に来る皆さんは大人の発達障害の特性などをあらかじめ知っているので、いきなり「夫はこんな特性が強くて、わたしはこんな風に悩んできて…」という話から入れる。すごくラクだなぁと思いました。

年上の女性の話から気付かされたこと

自助会には60代以上と思われる方も結構いらしていて驚いたのですが、それがとても良かったです。

全員の自己紹介が終わった後、少人数グループになってさらに話したのですが、同じグループになった年上の女性は、夫が定年退職して家にいるようになって初めて耐えられなくなり、「発達障害じゃないか」と気づいたのだそう。その人は、『アスペルガーとカサンドラ』を夫に渡したら、妻の困り感をすこし理解してくれるようになったとのこと。今は「我慢しないでいうべきことを言う」というのを徹底しているとおっしゃってました。

それを聞いて「やっぱり思いを伝えることを諦めないほうがいいのかなぁ、でも色々頑張ったけど伝わらないんだよなぁ」と、またしても迷う自分……。と同時に、「夫が定年してずっと家にいるとか、私も耐えられなそう」と将来に思いを馳せました。

他の年輩の方で、最近離婚したという人もいました。その人は「長年我慢して人生を棒に振るのはもったいない。早く離婚した方がいいかもよ」とおっしゃっていて、それも一理あるなと。我慢して頑張っても、ずっと報われないかもしれない。「早く別れておけばよかった」と後悔しても、過ぎてしまった時間は取り戻せませんからね。

離れずに上手くやっていく道を模索している人、一大決心をして一人になった人、いろんな人がいたけれど、みんなそれぞれに頑張っているということが分かり、なんだか勇気が出ました。

帰り道、やっぱりまずは別居して自分の幸せを追求したほういいかな、という思いを強くするとともに、夫に「あなたは発達障害があるんじゃない?」という話をしてみようかと、急に思い立ちました。

※夫は、私から見て発達障害の特性に当てはまるものを多く持っているというだけで、医師の診断を受けたわけではありません。義母は特に疑問を持たずに育ててきたようですし、普通に就職して働いているので、検査しても診断は下りないかもしれません。

私は、今のところ夫が「発達障害かどうか」はあまり気にしていません。ただ、発達障害のことを知ってから、それに特性に近い個性や性質を持っている夫のことを以前よりは理解できるようになったと感じています。そんな私の視点で過去を振り返ったり、今現在の別居という形での夫婦のあり方の模索の様子をお伝えすることが、同じような悩みを抱いている方のお役に立てればと考えています。

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