別居を決めたことで、さらに家族に無関心になった夫

私からの別居の提案を「いいんじゃない」の一言で受け入れた夫。

平静を装っているけれど、ネガティブに捉えているのかな〜と感じました。というのも、別居しようと合意してから、ますます家族に対する態度が投げやりになったからです。

無理に無関心を装ってる?

夫は一緒に食事をしていても私と子どもの会話に全く参加しない、同じ部屋にいてもずーっとスマホか本に目を向けているか寝ているか…こういうのは以前からだけど、あらためて「そっか、そうなるのか〜」と思ったのが、別居後の私達の生活に対する無関心さです。

別居が決まってから、私は別居先での賃貸物件と中古車を探し始めました。

結婚以来、住居や車に関しては夫主導で決めてきました。そのあたりの知識は私より夫の方があると思っていたし、夫の方がこだわりがあったからです。

私の方は、結婚前は会社の寮に住んでいたこともあり、自分で物件を探すとか車を選ぶということをしたことがありませんでした。

初めてそういうことをすることになって、とりあえずネットで「失敗しない賃貸物件選びのポイント」的な記事を読んだり、「中古車はどのくらいの走行距離までなら問題ないだろう」みたいなことを調べながら、良さそうなものを探しました。

最初から夫に相談するという手もありましたが、自分から別居すると言い出したのだから、それで夫の手をわずらわせるのもな…という遠慮がありました。

ただ、契約をする前には、一応夫にも見てもらって問題ないかどうか確認してもらおうと思っていました。なので、目星をつけた段階で「この部屋を借りようかと思うんだけど」「この車にしようかな」という感じでPCの画面で物件のページなどを開いて夫に見せました。

夫は、それを一瞬見たか見ないかで「いいんじゃない」と言うと、すぐに持っていた本に目を落としました。

「話はこれで終わり」という態度です。

私だったら、家族じゃなくて他人でも「今度この部屋借りようと思ってるんです」って言われたら、「どんな部屋ですか?」と興味を持って見ると思うんだけど……。

あまりのそっけなさに、「無理やり無関心を装ってる?」と感じました。

「別居=見捨てられる」みたいに捉えて、意固地になってるのかな〜と。

ASD的には「当たり前」かもしれない”別居後“への無関心

ここから先は、夫の心の中の話なので、私がいくら考えたところで正解なんか分からない。

さらには、ASD的な特性で、夫自信も自分の感情がよく分かっていないんじゃないかな、と思います(だから、「どう思ってるの?」「どうなったら嬉しいの?」と聞いても答えが帰ってこない)。

夫は「別居」を言い渡されたことにすねて無関心を装っているのかもしれない。

でも、もしかすると、自分が住むわけでもない部屋、自分が乗るわけでもない車のことなんかに「ただただ無関心」なだけで、そこにネガティブな感情もポジティブな感情もないのかもしれない。

後者である可能性も、大いにあると思う。そうだとすると、「夫にとって、家族って何なんだろうな〜」と思うんです。

別居とは言え、家族である妻と子どもがこれからどんな家に住むのかとか、妻と子どもが乗ろうとしている車が安全なものなのかとか、気にならないのかな〜と。

まあ、気にならないのがASD的な特性なんだろう。そう思えば「納得」はできる。でも、「私はそんな家族関係を受け入れていくことができるのだろうか…」という、深いモヤモヤに落ち込んでいくのです。

別居前の無関心は別居後の困難を暗示していた

この頃、夫がとことん無関心なことに「ここまでか!」と驚きつつも、別居後は物事がプラスの方向に向かうんじゃないかと、期待を抱いていました。

夫にとって私達家族は、いつも一緒にいるから「内モード」で気を使えなくなるけど、たまに会うなら「外モード」になって一緒にいる時間くらいは向き合ってくれるんじゃないかと。

でも、夫は変わりませんでした。別居して目の前からいなくなった私と子どもは、彼にとってますます気にならない存在になったのかもしれません。

後から振り返れば、「こんな結果、予想できたんじゃない?」と思うんですけどね。あの頃はまだまだ、家族関係、夫婦関係をより良くできるはずだと、期待を持っていたんですね。

※夫は、私から見て発達障害の特性に当てはまるものを多く持っているというだけで、医師の診断を受けたわけではありません。義母は特に疑問を持たずに育ててきたようですし、普通に就職して働いているので、検査しても診断は下りないかもしれません。

私は、今のところ夫が「発達障害かどうか」はあまり気にしていません。ただ、発達障害のことを知ってから、それに特性に近い個性や性質を持っている夫のことを以前よりは理解できるようになったと感じています。そんな私の視点で過去を振り返ったり、今現在の別居という形での夫婦のあり方の模索の様子をお伝えすることが、同じような悩みを抱いている方のお役に立てればと考えています。

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